ルーフェンを検討していると、「デメリットは何か」が最後まで残ります。見た目も操作もシンプルで、悪い点が見えにくい機械だからです。
結論を先に書きます。ルーフェンのデメリットは、性能ではなく「お金の出方」に集中していました。メーカーの取扱説明書・公式サイト・公式オンラインストアの価格を全部並べたところ、5つに整理できます。
そのうち4つはコストの話で、しかも本体を買ったあとに毎月出ていく種類のものです。
結論:デメリットは5つ、うち4つはお金の話
| デメリット | 中身 | 効いてくる場面 |
|---|---|---|
| 消耗品が本体より高い | 5年で226,050〜265,980円=本体の3.0〜3.5倍 | 買った翌月から毎月 |
| カバーは20枚単位でしか買えない | 1枚あたり約155円。まとめ買いの割引もない | 補充のたび |
| フィルターは実質3か月 | 公式は「3ヶ月に1回」。切らすと乾燥性能まで落ちる | 年4回 |
| 電気代と運転音を公表していない | 前提の電力単価も騒音値も非公表 | 他機種と比べるとき |
| 5年総額は5機種で最下位 | 355,820〜395,750円 | 買う前の判断 |
以下、1つずつ根拠を示します。価格はすべて2026年9月時点の公式オンラインストアの税込価格です。

1. 消耗品が本体価格の3倍を超える
ルーフェンには専用の消耗品が2つあります。バスケットカバーと活性炭フィルターです。
| 項目 | 単価(税込) | 年間 | 5年 |
|---|---|---|---|
| 本体 SLW01 | 75,020円 | — | 75,020円 |
| バスケットカバー(20枚入り) | 3,102円 | 約37,224円 | 186,120円 |
| 活性炭フィルター | 3,993円 | 7,986〜15,972円 | 39,930〜79,860円 |
| 消耗品の合計 | — | — | 226,050〜265,980円 |
カバーは月1パック(20枚)、フィルターは交換目安の幅(3〜6か月に1回)で計算しています。
消耗品だけで本体価格の3.0〜3.5倍。生ゴミ処理機は本体価格で比べられることが多いのですが、ルーフェンに関しては本体価格を見ても意味がありません。
比較すると分かりやすくなります。同じ乾燥式のパリパリキューは専用消耗品が脱臭フィルターだけで5年20,900〜47,025円、パナソニックは取扱説明書に定期交換部品の記載がなく0円です。
あわせて読みたい:生ゴミ処理機の5年総額を全機種で計算した
2. カバーは20枚単位でしか買えず、まとめ買いの割引もない
バスケットカバーは20枚入りの1種類しか売っていません。1日1枚使えば1パックは3週間ほどでなくなります。
「まとめて買えば安くなるのでは」と考えて公式オンラインストアを確認しましたが、そうはなっていませんでした。
| 買い方 | 価格(税込) | 単品合計との差 |
|---|---|---|
| バスケットカバー(20枚)単品 | 3,102円 | — |
| 活性炭フィルター 単品 | 3,993円 | — |
| カバー+フィルターのセット | 7,095円 | 0円 |
セット価格は単品を別々に買った合計(3,102円+3,993円=7,095円)と1円も違いません。注文の手間が1回で済むだけです。
なお取扱説明書はカバーの代用を禁止していません。条件は「乾燥の妨げにならない素材・作り」の一点です。ここを詰めると年間のカバー代は下げられます。
あわせて読みたい:ルーフェンのバスケットカバーは代用できる?
3. フィルターは実質3か月。切らすと乾燥性能まで落ちる
活性炭フィルターの交換目安は、資料によって書き方が違います。
| 資料 | 交換目安 | 年間の本数 |
|---|---|---|
| 取扱説明書 | 3〜6か月に1回 | 2〜4本 |
| 公式サイトの製品説明 | 「3ヶ月に1回の交換が目安です」 | 4本 |
メーカー自身が製品ページで3か月と言い切っているので、実質の交換周期は3か月=年15,972円と見ておくのが安全です。
ここで見落とされやすいのが、フィルターの劣化が脱臭だけの問題ではないことです。公式は「微細な穴が悪臭成分で塞がれると、空気の循環が悪くなり乾燥効率や消臭機能の低下の原因になります」と説明しています。
ルーフェンは温風を庫内で循環させる方式なので、フィルターが詰まると風の通り道そのものがふさがれます。交換をケチると、臭いだけでなく乾き方まで悪くなるということです。
もう1つ、公式Q&Aに注意書きがあります。「フィルターケースに水がたまると臭いが発生する場合がある」ため、定期的な水洗いが必要です。新品に替えてもケースが汚れていれば臭います。
あわせて読みたい:ルーフェンは本当に臭わない?4社の脱臭方式を比べた
4. 電気代と運転音を公表していない
他機種と比べようとすると、ルーフェンは比較の土俵に乗ってきません。
| 項目 | ルーフェン | 他社の例 |
|---|---|---|
| 電気代の前提単価 | 非公表(「1日約20〜40円」のみ) | パナソニックは31円/kWhと明示 |
| 運転音(dB) | 非公表 | ナクスルは17.3〜23.2dBを公表 |
電力単価が分からない数字は、単価を明示している機種と並べても意味がありません。「1日約20〜40円」が何円/kWhでの計算なのかが分からないためです。
運転音も同じで、キッチンに置きっぱなしにする機械なのに数値がありません。大型で設置場所を選ぶナクスルのほうが騒音値を公表しているのは、比較する側からするとやりにくい点です。
あわせて読みたい:生ゴミ処理機の電気代は結局いくら?
5. 5年総額は5機種で最下位
本体・電気代・消耗品を5年で合算すると、順位はこうなります。
| 機種 | 本体価格 | 5年総額 |
|---|---|---|
| パリパリキュー PPC-15 | 36,799円 | 119,024〜146,524円 |
| パナソニック MS-N53XD | 81,980円 | 145,855円 |
| パリパリキュー PPC-51 | 77,000円 | 146,467〜178,550円 |
| ナクスル FD-015M | 127,600円 | 258,568〜459,965円 |
| ルーフェン SLW01 | 75,020円 | 355,820〜395,750円 |
本体価格は2番目に安いのに、5年総額では最下位です。差は消耗品だけで説明がつきます。
あわせて読みたい:ルーフェンとパリパリキューはどっちがいい?
ルーフェンの純正消耗品
loofen 純正 バスケットカバー 20枚入り
メーカー純正。定期便より単価は高い。
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loofen 純正 活性炭フィルターカートリッジ
公式は毎日使用で約3か月ごとの交換を案内。
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ルーフェン互換 活性炭フィルター2個+カバー20枚セット
純正ではない互換品。自己責任での使用になる。
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それでもルーフェンにしかない長所
デメリットだけを並べても判断はできないので、公式資料から確認できる長所も書いておきます。
1つめは運転中に追加投入できることです。取扱説明書に「運転中は、電源を入れたまま、ごみを取り出したり、追加投入したりできます」と明記されており、比較した5機種でこれができるのはルーフェンだけでした。三角コーナーをそのまま置き換えられる設計です。
2つめは入れてはいけないものが少ないことです。庫内にかくはん羽根のような動く部品がないため、投入不可は8項目だけで、しかもその全部が火災・爆発にかかわるものでした。貝殻も鶏の骨も禁止されていません。かくはん式のナクスルは投入不可が20項目あります。
あわせて読みたい:生ゴミ処理機に入れてはいけないものは?方式別の禁止リスト
デメリットを小さくする方法はあるか
総額を押し上げているのはカバー代なので、下げられるとすればここです。
| カバーの使い方 | 年間 | 5年 |
|---|---|---|
| 月20枚(1パック) | 37,224円 | 186,120円 |
| 2日に1枚(月10枚) | 18,612円 | 93,060円 |
| カバーなし | 0円 | 0円 |
カバーなしでも運転はできます。取扱説明書がカバーを必須と書いているわけではなく、バスケットの掃除の手間が増えるだけです。ただし毎日生ゴミを入れる機械なので、掃除の手間は現実的な負担になります。
市販の水切りネットで代用する道もありますが、条件は「乾燥の妨げにならない素材・作り」です。ポリ袋やレジ袋のように空気を通さないものは使えません。
結局、誰が買うべきか
ここまでの数字をまとめると、判断はこうなります。
- 向いている人:日中に生ゴミが出るので都度捨てたい。三角コーナーを置きたくない。貝殻や骨も気にせず入れたい。ランニングコストより使い勝手を優先できる
- 向いていない人:総額で選びたい。消耗品の補充を続けるのが面倒。電気代や騒音を数字で比べてから決めたい
コストを理由にルーフェンを選ぶことはできません。5年総額はパリパリキューより22万円以上高く、カバー代を抑えてもこの差は埋まりません。「運転中に追加投入できる」という一点に、その差額を払う価値があるかどうかが判断の分かれ目です。
あわせて読みたい:生ゴミ処理機のおすすめ5選
この記事の出典
本記事の数値は、すべてメーカーが公開している一次資料から作成しています。
- loofen(ルーフェン)「取扱説明書 家庭用生ごみ乾燥機 SLW01」(投入できるごみ・できないごみ、製品仕様、よくあるご質問)
- loofen公式オンラインストア 商品ページ(本体・バスケットカバー20枚入り・活性炭フィルター・カバー+フィルターのセット)2026年9月時点の税込価格
- loofenオフィシャルサイト 製品一覧ページ(活性炭フィルターの交換目安「3ヶ月に1回」)
- 島産業「パリパリキュー」公式サイト 製品仕様ページ
- パナソニック「取扱説明書 家庭用生ごみ処理機 品番MS-N53 MS-N23」
- 株式会社伝然「ナクスル(NAXLU)」公式サイト 製品仕様・付属品ページ
⛔当サイトは実機を所有していません。この記事が比べているのは「メーカーが何を公表しているか」であって、実際の使用感や騒音の大きさではありません。価格・仕様・交換目安は変更されることがあるため、購入前に各メーカーの最新情報をご確認ください。
まとめ
- 消耗品が5年226,050〜265,980円で、本体価格の3.0〜3.5倍。デメリットの中心はここ。
- カバーは20枚単位のみ、セット割もない。セット価格は単品合計と1円も変わらない。
- フィルターは公式が「3か月に1回」と明記。切らすと脱臭だけでなく乾燥性能も落ちる。
- 電気代の前提単価も運転音も非公表。他機種と数字で比べられない。
- 5年総額355,820〜395,750円で5機種中最下位。本体価格は2位なのに逆転する。
- 長所は「運転中に追加投入できる」ことと、投入不可が8項目だけであること。この2つに価値を感じるかで決まる。
この記事で比較した機種
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