生ゴミ処理機を買う前に、置き場所を測る人は多いと思います。ただカタログの本体寸法だけで決めると、届いてから置けないことがあります。
7機種の取扱説明書と公式仕様を全部読んだところ、寸法表に載っていない条件が3つ見つかりました。とくにパナソニックは、本体の高さ55cmに対して、実際には115cmの空間が必要でした。
結論:見るべきは寸法ではなく3つの条件
| 見落とされる条件 | いちばん厳しい機種 |
|---|---|
| 1. ふたを開けたときの高さ | パナソニック 770mm/Reencle Prime 730mm |
| 2. 本体の上に必要な空間 | パナソニック 60cm以上(本体と合わせて115cm) |
| 3. アース工事の要否 | パナソニック(工事費は本体価格に含まれない) |
この3つはカタログの寸法欄には出てきません。順に見ます。

まず本体寸法の一覧
| 機種 | 外形寸法 | 高さ | 重量 |
|---|---|---|---|
| パリパリキュー PCL-35(ライト) | Φ215×283mm | 28.3cm | 2.1kg |
| パリパリキュー PPC-15 | 230×270×270mm | 27.0cm | 4.1kg |
| パリパリキュー PPC-51 | 210×276×317mm | 31.7cm | 5.4kg |
| ルーフェン SLW01 | 270×275×350mm | 35.0cm | 6kg |
| Reencle Basic | 339×304×438mm | 43.8cm | 8.9kg |
| Reencle Prime | 305×331×467mm | 46.7cm | 9.1kg |
| パナソニック MS-N53XD | 268×365×550mm | 55.0cm | 12kg |
| ナクスル FD-015M | 385×430×580mm | 58.0cm | 18kg |
ここまでは各社のカタログに載っています。問題は次からです。
見落とし1:ふたを開けたときの高さ
生ゴミを入れるにはふたを開けます。この高さを公表しているメーカーとしていないメーカーがあります。
| 機種 | 本体の高さ | ふたを開けたとき | 差 |
|---|---|---|---|
| パナソニック MS-N53XD | 55.0cm | 77.0cm | +22cm |
| パナソニック MS-N23 | 47.0cm | 69.0cm | +22cm |
| Reencle Prime | 46.7cm | 73.0cm | +26.3cm |
| Reencle Basic | 43.8cm | 64.2cm | +20.4cm |
| パリパリキュー/ルーフェン/ナクスル | — | 公表なし | — |
20〜26cm伸びます。棚の中や吊戸棚の下に置く場合、この高さが入るかを確認しないとふたが開きません。
公表しているのはパナソニックとReencleだけです。他社は自分で実測するか、余裕を見て選ぶことになります。
見落とし2:本体の上に必要な空間
ここがいちばん大きい落とし穴です。パナソニックの取扱説明書には、設置場所の条件としてこう書かれています。
| 方向 | 必要なスペース(パナソニック) |
|---|---|
| 本体上部 | 60cm以上 |
| 壁など(前面および左右) | 5cm以上 |
| 周囲 | 前面を含む二方向以上を開放 |
本体55cm+上部60cm=合計115cmの空間が必要です。理由も明記されています。
「箱の中やトレイの中に入れたり、周囲を囲まれたり、袋・カバーなどで覆われたりしますと、過熱による故障の原因になります」
800Wのヒーターで乾燥させる機械なので、熱を逃がす空間が要るということです。キッチンのカウンター上に置く場合、天板から115cmの空間はまず取れません。取扱説明書が「屋内外設置タイプ」としているとおり、床置きか屋外が本来の想定です。
島産業も同趣旨の指定をしています。「壁などから20cm以上の間隔を確保できる場所」、そして「本体上部上面から湿気の多い排気が出ます」。乾燥式は水分を蒸気として出すので、排気が当たる場所には湿気が集まります。
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見落とし3:パナソニックはアース工事が要る
これは他社にない条件です。パナソニックの取扱説明書には次の記載があります。
- 「アースの接続は必ずしてください」
- 「アース工事は、販売店に依頼してください。(工事費は本体価格に含まれていません)」
屋外に設置する場合はさらに厳格で、「電気設備技術基準等に関する法令・規制等に従って必ず『法的有資格者』によるD種接地工事を行ってください」「接地抵抗は100Ω以下であることを確かめてください」と書かれています。
屋外に電源コンセントがない場合は、アース付き防雨形コンセントの取り付けと配線工事(電気工事士の有資格者が実施)も必要です。準備する工事部材として、アース棒とコンクリートブロック2枚も挙げられています。
本体81,980円のほかに工事費がかかるということです。5年総額の計算にこの費用は含めていないので、実際にはもう少し増えます。
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カウンターに置ける機種
パリパリキュー PPC-15(ホワイト)
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パリパリキュー ライト PCL-35(トリコロール)
島産業/150W・2.1kg。1〜2人向けの小容量機。
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loofen(ルーフェン)ホワイト
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キッチンのカウンターに置ける機種
ここまでの条件を踏まえると、カウンター上に置ける機種は絞られます。
| 機種 | 高さ | 重量 | カウンター設置 |
|---|---|---|---|
| パリパリキュー PPC-15 | 27.0cm | 4.1kg | ◎ |
| パリパリキュー PCL-35 | 28.3cm | 2.1kg | ◎ |
| パリパリキュー PPC-51 | 31.7cm | 5.4kg | ◎ |
| ルーフェン SLW01 | 35.0cm | 6kg | ◎ |
| Reencle Basic | 43.8cm(ふた開64.2cm) | 8.9kg | △ 高さ次第 |
| Reencle Prime | 46.7cm(ふた開73.0cm) | 9.1kg | △ 高さ次第 |
| パナソニック | 55.0cm(上部60cm必要) | 12kg | × 床置き前提 |
| ナクスル | 58.0cm | 18kg | × 床置き前提 |
高さ35cm以下の4機種は、シンク横に置いて三角コーナーの代わりにできます。とくにルーフェンは運転中に追加投入できるので、この使い方に向いています。
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マンションのベランダに置けるのか
ベランダ設置を明記しているのはパナソニックです。ただし条件が細かく決まっています。
| 設置してよい場所 | 設置してはいけない場所 |
|---|---|
| 軒下、出窓の下、勝手口の近くなど雨ざらしにならない場所 | 手すり側(子供が踏み台にして転落する原因) |
| 避難器具・避難ハッチや消防隊進入の障害とならない場所 | 二方向避難路側のベランダ |
| 本体上部60cm以上・壁から5cm以上が確保できる場所 | 石油類やプロパンガスなど引火しやすいものの近く(2m以上離す) |
| 水平な場所(コンクリートブロックで雨水のはね返りを防ぐ) | 潮風の当たる地域(防止の小屋が必要) |
「避難ハッチ」と「二方向避難路」は、マンションでは実際に効いてきます。多くのベランダには避難ハッチや隔て板があり、その周囲には物を置けません。ベランダ設置を考えている場合は、まず管理規約と避難経路を確認してください。
ナクスルも雨ざらしにならない場所であれば屋外設置が可能としています(0℃以下になる環境では防寒対策が必要)。18kgで室内に置きにくい機種なので、この逃げ道は有効です。
一方、パリパリキューは屋内専用です。公式FAQが「屋外(軒下、カーポートなど)」を明確に避けるよう指示しています。
各社が共通して避けるよう書いている場所
- 湿気やほこりのたまりやすい場所(島産業)
- 湿気を吸いやすい、畳やじゅうたんなどの上(島産業)
- ストーブなど暖房器具の近く(島産業・パナソニック)
- アルコール・石油類やプロパンガスなど引火しやすいものの近く(両社/パナソニックは2m以上)
- 直射日光の当たる場所(島産業)
- 傾いた場所・床面の強度がない場所(両社)
「畳やじゅうたんの上」が入っているのは、乾燥式が湿気を排出するためです。フローリングか、下に敷板を置くのが無難です。
置き場所から選ぶなら
| 置きたい場所 | 選ぶべき機種 |
|---|---|
| キッチンのカウンター | パリパリキュー(27〜32cm)/ルーフェン(35cm) |
| シンク下や棚の中 | ⛔どれも不可(上部の空間と排気が確保できない) |
| キッチンの床 | Reencle(43.8〜46.7cm・9kg前後) |
| ベランダ・屋外 | パナソニック(要アース工事)/ナクスル(雨ざらし不可) |
| 一人暮らしのワンルーム | パリパリキュー PCL-35(2.1kg・Φ21.5cm) |
まとめると、置き場所で最初に脱落するのはパナソニックとナクスルです。性能ではなく、115cmの空間・18kgの重量・アース工事という物理的な条件で決まります。
逆に置き場所の自由度がいちばん高いのはパリパリキューで、5年総額でも最安クラスです。
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この記事の出典
- パナソニック「取扱説明書 家庭用生ごみ処理機 品番MS-N53 MS-N23(屋内外設置タイプ)」(本体の設置=設置場所の選定・スペース60cm/5cm・二方向開放・アースの接続・D種接地工事・屋外設置の条件・工事部材、仕様欄の外形寸法とふたを開けたときの高さ)
- 島産業「パリパリキュー」公式サイト 商品の仕様ページ/よくある質問(設置場所について、避けるべき場所、壁から20cm以上、本体上部上面からの排気)
- 株式会社伝然「ナクスル」公式サイト 使い方と仕様(外形寸法・本体重量・屋外設置の条件)
- loofen(ルーフェン)「取扱説明書 SLW01」製品仕様
- Reencle日本公式サイト(reencle.net)製品ページ Basic/Prime(外形寸法・蓋を開けた時の高さ・重量)
⛔当サイトは実機を所有していません。掲載しているのはメーカーが公表している数値と設置条件です。設置の可否は住居の構造や管理規約によっても変わるため、最終的にはご自身で確認してください。
まとめ
- カタログの本体寸法だけでは決まらない。見るべきは「ふたを開けた高さ」「上部の空間」「アースの要否」。
- ふたを開けると20〜26cm伸びる。公表しているのはパナソニックとReencleだけ。
- パナソニックは本体上部に60cm以上が必要。本体55cmと合わせて115cmの空間が要る。
- パナソニックはアース工事が必須で、工事費は本体価格に含まれない。屋外なら有資格者によるD種接地工事。
- カウンターに置けるのは高さ35cm以下の4機種。パリパリキュー3種とルーフェン。
- ベランダは避難ハッチと二方向避難路に注意。手すり側も不可。
床置き・屋外向けの機種
パナソニック MS-N53XD-S
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Reencle Prime 家庭用 生ごみ処理機
バイオ式×乾燥式のハイブリッド。日本公式はreencle.net。
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